神棚をやめたいの・・神棚の適切な処分方法

神棚をやめたいの・・神棚の適切な処分方法

神様を祀るための神棚は、一般家庭や企業のオフィスなど多くの場所に設置されています。日本人にとって身近な存在とも言えますが、どのように処分するべきなのか、そもそも処分して良いのかさえ悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、神棚を処分するタイミングや正しい処分方法などについて詳しく解説します。ぜひ参考にしていただき、これまでお世話になった神棚を憂いや後悔なく処分しましょう。

神棚とは?

神棚とは、神道の神様をお祀りするために設ける棚のことです。一般的に神社で祈祷を受けたお札を祀り、お米やお水などお供え物を供えてお祀りします。

江戸時代頃の「お伊勢参り」ブームに伴って「神宮大麻(じんぐうたいま)」と呼ばれる伊勢神宮のお札が全国に頒布され、このお札をお祀りするための場所として神棚が生まれたと言われています。

神棚はごみとして捨てても大丈夫?

お焚き上げが必要な場合

神棚を自宅に設置する際、正式な神主さんや神職の方にお願いして魂入れをやってもらっている場合があります。魂入れとは、神様が宿った状態にすることを言います。魂入れを行っているのであれば、ごみとして処分するのは信仰上好ましい行為ではありません。然るべき方法で祈祷とお焚き上げを行い、魂を抜いた上で処分する必要があります。神棚を神社に持参すれば、祈祷とお焚き上げを行ったうえで神棚を処分してもらえます。

ただし、全ての神社でお焚き上げができるわけではないので、最寄りの神社などに必ず確認してください。

神棚を処分するタイミング

神棚を処分するタイミングとして以下の3つが挙げられます。

①買い替えを行う際

神棚を購入してから5年以上経過している場合は、毎日掃除をしていても汚れや傷がついている可能性があります。古くから「神様が祀られている神棚は、常にキレイな状態でなければならない」と言い伝えられており、経年劣化をした神棚は神さまにとって居心地の悪い場所になってしまうので5年を目安に買い替えを検討しましょう。

②家や事務所の引越し

家や事務所の引っ越しを行う場合は、神様が住む神棚も新しくすることが望ましいです。神棚を新調することは決して悪いことではなく、新しいものの方がエネルギーが宿りやすいという話もあります。

③神宮式年遷宮の際

式年遷宮とは、三重県の伊勢神宮で20年に1度、正殿や殿舎などを造り替えて神様に新宮へお遷りいただくための行事です。

神棚は通常、伊勢神宮を模した造りになっているので、この式年遷宮のタイミングに合わせて交換を考えるのも良いでしょう。神棚を新しくする際は、家の安全や企業の成功を願って処分する神棚よりも少し大きなものに替えるのが一般的です。

お供え物や神具の捨て方

①神饌

神社や神棚にお供えする物のことを神饌と呼びます。米、塩、水、お酒をお供えするのが基本で、毎日取り換えるのが理想です。神饌を下げた後は家族でいただくのが一般的ですが、毎日取り換えていない場合は庭に撒いたり、白い紙に包んで処分しても問題ありません。

②榊(さかき)

神事や神棚に欠かせない物として榊(さかき)が挙げられます。木に神と書いて榊、というほど榊は神道において神と深い関わりのある神聖な植物です。榊は神具である「榊立て」に入れて、神棚の左右に1つずつ飾ります。榊は毎月の1日・15日に新しいものに取り換えるのが一般的とされていますが、枯れる前に新しいものと取り換えましょう。神棚から下げた榊の処分方法は、神社でお焚き上げ、海や川に流す、土に埋めて自然に還すなどといった方法が正式とされています。現在では環境に配慮し、可燃ごみとして処分するのが一般的です。交換した榊は水をふき取り、塩でお清めをしたら感謝の心を込めて白紙に包んで処分してください。

③しめ縄

神棚にしめ縄を飾っているご家庭も多いでしょう。しめ縄は神さまの聖域と人間世界とを区別するために張る縄のことであり、紙垂(しで)と呼ばれる白い紙飾りが付けられています。神聖な場所である神棚に取り付け、魔除けとし、無病息災・家内安全を願うという意味があります。

神棚のお祀りに関して絶対的なルールはないので、スペースの関係などでどうしてもしめ縄を飾れない場合はなくても問題ありません。

しめ縄の処分方法として一般的なのは、神社で行われる「どんど焼き」に持ち込んでお焚き上げしてもらう方法です。どんど焼きは、毎年1月15日ごろに行われる火祭りで、お札や神棚、お守り、正月飾りなどのお焚き上げが行われます。神社によって受付方法やお焚き上げの範囲は異なるので、必ず事前に確認しましょう。

神社に足を運べない場合は、自治体のルールに従って自分で処分しても問題ありません。その際は、感謝の気持ちを込めてしめ縄を塩でお清めしてから処分するようにしてください。

5.神棚の処分方法

前述のとおり、魂入れを行った神棚は神社に持参し、祈祷とお焚き上げをしてもらい魂を抜いた上で処分する必要があります。

魂が入っていない神棚はごみとして処分できます。神棚は木材で作られており、自分で解体してゴミ袋に入るサイズになれば可燃ごみとして処分可能です。サイズが大きい場合や解体ができない場合は粗大ごみとして処分することになります。自治体の規定に従って、粗大ごみの回収依頼をしましょう。

また、不用品回収業者への依頼を検討するのも良いでしょう。不用品回収業者は神棚だけでなく不要になった神具なども含め、神棚一式を回収してくれるので便利です。また、神棚を高い場所に設置している場合は取り外しが難しく、転落などの事故が発生する恐れがあるため、特に女性や高齢者の場合は不用品回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。業者によってはお焚き上げを行ったうえで処分してくれるところもあります。ただし、取り外し作業やお焚き上げの依頼などには追加料金が発生する場合があるので、事前見積もりで必ず確認しましょう。

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