引越し料金を安くするための方法

転勤や家族一世帯丸ごとのお引越しは、運送コストがかかる上に荷造りや運搬作業が面倒で、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。物流・運送業界では2024年ドライバー問題を抱えており、4月から大手運送会社が次々に運賃値上げを発表しました。
長びく不景気や円安の関係で、食品・日用品・ガソリンなど値上げムードが漂う中、一般家庭では支出が増えて家計のやりくりも大変です。
そこで、この記事では引越し料金を安く抑える方法やコツを伝授します。不用品処分の方法や、引越しを依頼するタイミングの工夫で引越しの出費を抑えられます。

新社会人や進学でお引越しの予定がある方、転勤・引越コストを節約したい方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

引越し料金を安くする方法

引越し料金を安く抑えるには、以下の3つの方法やコツがあります。

• 依頼するタイミングを工夫する
• 不用品を前もって処分する
• 複数社で見積もりを取り料金を比較する

①閑散期を狙う

引越し料金を安く抑えるなら、閑散期のタイミングで依頼するのがおすすめです。一般的に引越し・運送業界の閑散期は5月から8月、11月から2月です。ただし、土曜日・日曜日・祝日は引越しのニーズが高くなり、予約が混み合う事態が予想されますので注意下さい。
休日や深夜の時間帯は引越し料金が通常料金よりも割増しされるケースもありますが、閑散期の平日で日中の時間帯ならもっとも安くなります。

引越しシーズンとは？

年間を通して引越しシーズンとは、毎年3月から4月の時期です。この時期には進学・就職・転勤の時期となりますので、引越し業者や運送会社では繁忙期で書き入れ時となります。

②不用品は事前に処分しておく

引越し料金を安くするには、不用になった物を早めに処分しておくのが鉄則です。不用品を早めに処分しておくことで気分もスッキリして部屋も片付きます。
荷造りの量が多ければ多いほど引越し料金に高く反映されますが、運び出しの荷物が少なければ運搬車両のサイズも小さくなり、運送作業の手間が省けるため、料金が割安になります。

当日の回収は割高

引越し当日の回収は業者側で労力や手間がかかり、料金が割高になりますのでご注意下さい。

③複数社の見積もりを必ずとる

複数社で相見積もりを取り、サービス内容や料金を比較しておくことをおすすめします。複数社で見積もりを取ることで料金の安い業者を探せるだけではなく、引越し費用の相場を把握しやすくなります。
費用相場を把握しておくことで、引越しを依頼する前の値引き交渉で有利になる可能性もあります。交渉力のある方や値切りが得意な方はぜひご活用下さい。

引越し料金が高くなるケース

①タワーマンションなど階数が高い

3階以上の戸建住宅やタワーマンションなど、高層階にお住まいの方が引越しする場合は、運搬料金が別途上乗せされるため、引越し料金が高くなります。

②運び出し可能な階段がない

運び出しが可能な階段がない場合や、窓から大型家具を搬出する場合は、人の力だけでは足りません。クレーンを積載した移動式クレーンのユニック車や荷揚げ機など、特殊車両の手配が別途必要となるため、引越し料金が高くなります。

③トラックを駐車するスペースがない

引越し業者のトラックを駐車するスペースがない場合は、運搬作業に労力がかかるため、料金が高くなります。引越し先までの距離が長くなるとガソリン代などの燃料費がかるため、料金が割増しされます。

引越し料金を安くする裏技

引越し料金を決定する主な要素は、搬出する荷物の量・引越し元から引越し先までの移動距離・引越しの時期やタイミングです。引越し料金を安く抑えるには、この3つのポイントを確実に抑えた上で、自分でできることを実行する事が重要です。

①梱包を自分でする

運送業者によっては荷造りサービスに対応していますが、追加料金がかかります。引越し料金を安くするには、段ボールの詰込みなど荷造りや梱包は、できる限り自分で行うのが基本です。

②断捨離をする

引越しや転勤の有無に関わらず、普段からいらない物があれば早めに捨てる習慣をつけておくことも重要です。部屋の中に物が増えると片付けが大変になる上に、精神的にイライラすることもあります。不要な物は潔く処分して断捨離を行うことで物に対しての執着心がなくなり、気分もスッキリします。

断捨離とは以下の通り3つの行いを意味します。

• 断行 (だんぎょう) … 不要な物を断ち切ること
• 捨行 (しゃぎょう) …  家の中や室内にあるいらない物を捨てること
• 離行 (りぎょう)   … 物に対しての思い入れや執着をなくすこと

断捨離をすれば家の中が片付き、整理整頓や掃除が楽になります。掃除に労力がかからないため、ストレスも緩和されるでしょう。

定期的に室内の整理整頓を行い、要らない物が見つかったらリサイクルショップや買取店への売却、友人や知り合いに譲る、粗大ゴミに排出する、不用品回収会社に処分してもらうなどの適切な対策を行いましょう。

③混載便（混載輸送のプラン）を利用

引越し業者に依頼する際には業者選びやプラン選定も重要ポイントです。引越し元から引越し先までの移動時間や距離が長い場合は、料金が割高になるのがネックです。この問題の解決策として、混載便（混載輸送のプラン）の利用について提案します。

混載便とは1台の運送用車両に複数の利用者からの依頼を請けた荷物を運搬する方法です。自分の荷物と他人の荷物を合わせて運送してもらうことによって、引越しコストを安く抑えられるのが大きなメリットです。

ただし、同じ目的地に複数の人の荷物を運送する関係上、自分の都合で引越し日を指定するのが難しいです。複数の荷主の荷物を輸送する関係上、誤配トラブルを招くリスクもあります。急な転勤で一刻も早く引越ししたい人には不向きです。
ある程度引越しのスケジュールに余裕があり、融通がきくのであれば、混載便を利用する価値は十分にあります。引越し業者に依頼する際には運送する荷物の数量や容量、引越し先までの距離、引越しのタイミングを考慮した上で最適なプランをお選び下さい。

④自分で運ぶ

引越しの荷物が少なく、引越し先が近距離である場合は、可能な限り自分で荷物を運ぶことで無駄な出費を抑えられます。
ただし、自分で荷物を持ち運ぶ場合は段ボールの梱包、室内からの搬出作業、車両への積み込み・目的地までの運搬・積み下ろし・室内への搬入など、すべての作業を自分で行うこととなります。時間と労力がかかり、体力を消耗する作業になるため、疲労やストレスが溜まります。家族や友人からの協力を得る場合は、運送代や食事代など感謝の気持ちをこめてお礼をするなど、相手への気配りも求められます。

室内からの搬出作業や引越し先での搬入作業の際に、壁や床に傷をつける可能性もあります。重量や容量の大きい家具などの運び出しは素人では難しいです。一歩間違えるとケガや事故に繋がるリスクもありますのでご注意下さい。

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転勤・引越しシーズンになると、自治体の粗大ごみ収集サービスでは予約が取りづらくなります。引越し・運送会社では予約が混み合う繁忙期には通常料金よりも割増しされる事例が多いです。
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