ゴミ屋敷の片付けは自分でできる?清掃の費用相場

ゴミ屋敷の片付けは自分でできる?清掃の費用相場

ゴミ屋敷とはどのような状態?

ゴミ屋敷とは、その名のとおり大量のゴミで埋まってしまっている家のことを指し、ひどい場合は建物からゴミが溢れ出て、敷地内全体がゴミでいっぱいになっている家もあります。悪臭や害虫の発生、火災の危険性や通行の障害などさまざまな問題に繋がり、近年ゴミ屋敷が増加したことで近隣住民とのトラブルが多く報告されています。

ゴミ屋敷の片付けは、自分で行うか業者に依頼するかの二択です。以下では、どちらを選択すべきかの判断ポイントなどについて解説していきます。

自分でゴミ屋敷を片付けるメリット・デメリット

メリット①業者に依頼するより安い

自分で片付ける場合の最大のメリットは、業者に任せるよりも費用が安く済む点です。掃除するための雑巾や薬品、手袋などの費用はかかりますが、普段から自宅で使用しているものも多いため、それほど金額をかけなくても道具は揃います。業者に清掃を依頼する場合、1R・1Kの広さでも3〜5万円が費用の相場になるため、自分で片付ける方が安く抑えられるでしょう。

メリット②自分のペースで作業ができる

自分で決めた時間配分のなかでじっくり片付けられるのもメリットです。業者に依頼するよりもスピード感は劣りますが、他者のペースに合わせる必要もなく自分のペースで作業ができるのは大きな利点と言えるでしょう。

デメリット①作業に時間がかかる

自力で片付ける場合の最大のデメリットは時間や労力がかかることです。他者の力を借りずに一人で片付けていくとなると、いつ終わるのか心配になるほど時間がかかるかもしれません。どこから手をつければ良いのか、ゴミをどう分別すべきか、掃除に慣れていないと途方もない作業に心が折れてしまうリスクもあります。

デメリット②ごみの処分が大変

ゴミ屋敷の片付けには、大量のゴミが出ることを覚悟しておく必要があります。何十袋にもなったゴミ袋をすべて自分で処分しなければならないので、思った以上に大きな負担となるでしょう。

また、出たゴミや不用品の処分には費用がかかるケースがあります。売れそうなものはリサイクルショップに持ち込む方法もありますが、粗大ゴミに出す量が多ければ、処分費用が高くなってしまいます。粗大ゴミで処分するにも、自治体によっては自力で特定の場所まで運ばなければならないので、この段階でもかなりの労力と費用がかかることになります。

業者にゴミ屋敷の片付けを依頼するメリット・デメリット

メリット①効率よく作業が可能

業者に依頼すると、片付ける量に合わせて作業スタッフが駆けつけてくれます。自力では数日〜1週間かかる場合も、手慣れている業者が複数人がかりで担当すれば1日で終えられることもあります。

なるべく短時間でゴミ屋敷を片付けたい場合は、業者に頼むほうが間違いなく早く片付くでしょう。

メリット②ゴミの処分を任せられる

業者は清掃作業だけでなく、作業後に出た大量のゴミの処分も行ってくれます。汚物や危険物、産業廃棄物など中には回収が難しいものもありますが、事前に打ち合わせを行い、推定のゴミ・不用品の量に合わせて回収してもらえます。自分でゴミを運び出す手間が省けるのは大きなメリットと言えるでしょう。

メリット③処分後のハウスクリーニングもお願いできる

業者に依頼した場合、ゴミを片付けた後は床や壁を綺麗にクリーニングしてくれます。プロ専用の薬剤を使用し隅々まで拭いてくれるので、清潔さを保てて安心です。

ただし、本格的なハウスクリーニングは別料金になる業者もあるため事前に確認してください。

デメリット①費用がかかる

前述のとおり、業者に清掃を依頼する場合は1R・1Kの広さでも3〜5万円程の費用が発生します。実際には作業内容や作業スタッフの人数などから正確な見積もりが出されることがほとんどですが、決して安くはない費用がかかるため、自分で片付ける時間や労力と、業者に任せる費用とを秤にかけて検討する必要があります。

デメリット②部屋の中や私物を見られる

他人をプライベート空間に入れる心理的なハードルが高いことも、業者に依頼するデメリットの一つです。たとえプロであれ、部屋の中や私物を見られるのは誰しもがストレスを感じるでしょう。

ゴミ屋敷の片付けを依頼する目安5項目

①部屋に分別や作業するスペースがあるか

ゴミ屋敷と聞くと、足の踏み場がなく床から天井近くまでゴミが積み上がっている状態をイメージする方が多いのではないのでしょうか。ここまでゴミをため込んでしまうと、ゴールが見えにくくやる気が薄れ、また途中でゴミが崩れたりすることもあり危険です。作業スペースがないほどゴミで溢れている場合は、業者に片付けを依頼した方が良いでしょう。

②広さは3DK以内か

部屋が広く物が多いと、掃除する時間や労力がかかるうえ、処分するものも多くなります。自力清掃が可能な家の広さの範囲は3DKまでと覚えておきましょう。3つの部屋とダイニングキッチン、合計4か所を綺麗にできれば住み心地がぐっと良くなり、汚い部屋に住む続けることの心的ストレスも軽減するはずです。3DKより広い場合はプロの業者に頼むことをおすすめします。

③ゴミはペットボトル・缶・燃えるゴミなどすぐに捨てられるものか

自力で掃除を行うには、ゴミのほとんどが生活ゴミや捨てやすいゴミであることが重要です。ペットボトルや缶、プラスチックの弁当箱などであれば、自治体指定のゴミ袋にどんどん入れてそのまま捨てることができます。分別するだけなので、作業自体はさほど大変ではありません。 本や服、コレクションなど捨てるのに判断が必要な物が大量にある場合、かなりの時間がかかってしまいます。一つ一つ捨てるかどうか迷ってしまい、作業がなかなか進みません。そのような物が大量にある場合は業者に依頼した方が賢明です。

④浴室・洗面・キッチンなど水回りは使用できるか

清掃を行う上で、水回りが機能しているかは重要です。雑巾がけをするにも、バケツに水をためて洗剤を入れるにも、水回りが使えないと清掃自体が進みません。水回りが使えない状態なら業者に清掃を依頼しましょう。

⑤ダニやカビなど清掃は必要か

ゴミ屋敷ではダニやカビが発生しやすく、日常的に吸い込んでいると病気や感染症にかかるリスクが高まります。ダニやカビが繁殖している場合はゴミを処分するだけでは足らず、しっかりと薬剤を使ったハウスクリーニングが必要です。自分でそこまで行うのはなかなか難しいので、プロの手で清潔にしてもらうのが良いでしょう。

ゴミ屋敷の片付けは本人よりも親族などからの依頼が多い?

ゴミ屋敷を作り出してしまうのは、特に一人暮らしの高齢者が多いようです。高齢者は身体能力が低下して家事が滞ってしまいゴミ出しができない、認知症が進行してゴミかどうかの区別がつかないといった原因から、自宅をゴミ屋敷にしてしまうパターンが多く見られます。高齢者が自力でゴミ屋敷を脱することは難しく、家族や親族から業者への清掃依頼が増えています。

クレジットカードにも対応:エコスリーでは現金以外にも各種クレジットカードでお支払い可能です。
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