「テレビが故障して修理に出せないので処分したい」「新品に買い換えるのに古いテレビの捨て方がわからない」とお困りではありませんか?
テレビは家電リサイクル法の対象となる電化製品であるため、ごみステーションに出すことはできません。テレビの捨て方や処分方法について適正な手段で行うのが基本です。
そこで、この記事では家電リサイクル法に基づくテレビの正しい捨て方、電気屋や家電量販店、家電メーカーによる回収・処分方法について詳しく解説します。
リサイクルショップでの買取やフリマアプリに出品する方法、不用品回収業者で費用を安くするコツも伝授します。テレビの捨て方や処分方法についてお困りの方はぜひ参考にしてみて下さい。
テレビは他の電化製品とは異なり、家電リサイクル法の対象品目のひとつです。家電リサイクル法の対象となるテレビの種類は、ブラウン管テレビ・プラスマ式テレビ・薄型テレビ (有機el・液晶・プラズマ式) です。
2001年4月から施行された家電リサイクル法の正式名称は「特定家庭用機器再商品化法」です。一般家庭や事業所から排出された特定の家電製品4品目を廃棄処分する際に、有用な材料やパーツをリサイクルすることによって廃棄物の量を減らし、貴重な資源を有効的に活用するための取り組みとして制定された法律です。
家電リサイクル法の対象となる電化製品は、家庭ごみや事業所ごみとして排出されたテレビをはじめ、エアコン・冷蔵庫 (冷凍庫も含む)・洗濯機 (衣類乾燥機も含む) の4品目です。
これまで有機elテレビは家電リサイクル法の対象外となっていましたが、2023年12月の法改正により新たに対象品目に加わることとなりました。
そのため、2024年4月1日以降はブラウン管・プラズマ式・有機elテレビの処分方法は基本的に同じ方法となります。
テレビの捨て方・処分方法は主に以下の5通りです。
2Kや4Kなど次々に新型テレビが登場して、「より鮮明な画質と音質でテレビを見たい」という人も増えてきました。新品に買い換えるタイミングで古いテレビを販売店で引き取ってもらうケースも多いです。
大手家電量販店のヤマダ電機やケーズデンキをはじめ、ヨドバシカメラ・ノジマデンキ・ビッグカメラでもテレビの引き取りサービスを行っています。
最初にヤマダ電機のテレビの捨て方についてご説明しましょう。ネット通販のヤマダウェブコムにて新品のテレビを購入する場合は、商品の配送および設置するタイミングでリサイクル料金を現金で支払います。 リサイクル回収料金 (運搬費用込み) は3820円 (税込) ~ 6200円 (税込) です。
なお、テレビのリサイクル回収料金と運搬費はテレビの重量や大きさ、メーカー・機種によって異なります。テレビの回収・リサイクルを依頼する際には、ヤマダ電機のポイントサービスは適用対象外となりますのでご注意下さい。
ビッグカメラの通販サイトから新品のテレビを購入する場合、ショッピングカート内の「商品オプションを選択」のボタンをクリックするとリサイクルの申込みができます。 ビッグカメラのネット通販でテレビを買い換えた際にリサイクルを申込む場合は、テレビのサイズや機種により、リサイクル料金は1320円 (税込) ~ 2970円 (税込)、運搬費用は1650円 (税込)~ 2750円 (税込) かかります。
ケーズデンキのオンラインショップ (通販サイト) では、家電リサイクル法に基づくリサイクル回収を実施しています。テレビの回収費用はリサイクル料金と運搬費用を合わせて、3520円(税込) ~ 5170円 (税込)です。
リサイクル回収の際に担当者に直接、料金を現金にて支払います。別途出張費が加算され、1回につき3300円 (税込)からとなっています。
ヨドバシカメラではリサイクル回収料金は商品配達時に配送作業員に現金にて支払い、リサイクル運搬料金は商品注文時の支払いとなっています。
テレビのリサイクル回収料金は型式・メーカー・機種により1320円 (税込) ~ 2970円 (税込)、運搬費用は一律で1回につき550円 (税込) です。
ノジマデンキのテレビの捨て方では新品に買い換える際に回収する方法と、買い換えなしで処分のみ依頼する方法のいずれかを選択できます。
ノジマデンキでは最寄りの店舗にて、有機el以外のテレビ (液晶・プラズマテレビ) がリサイクル回収の対象となっています。
※上記は2024年2月下旬時点の情報 (2024年4月以降は最新情報をご確認下さい)
新品に買い換える際のリサイクル回収と運搬費用の合計は2420円 (税込) ~ 4070円 (税込)です。「買い換えなし・処分のみ」を依頼する場合は、4620円 (税込) ~ 6270円 (税込) です。ただし、自宅など指定された場所への出張引き取りを希望する場合は、配送料金3850円 (税込)~の費用が加算されます。
パナソニックやソニーなど家電メーカー別のテレビの捨て方について、以下の通り解説します。
パナソニックではブラウン管式・プラズマ式・液晶テレビのリサイクル回収に対応しています。ただし、蓄電池や一次電池を主電源とするテレビや、建築物に組み込み可能な浴室用のテレビなどは対象外となります。
リサイクル回収料金はテレビの型式や機種により、1320円 (税込) ~ 2420円 (税込)ですが、「運搬費用は小売業者などに要確認」とのことです。
ソニーのテレビをリサイクル回収のみ依頼する場合の料金は、型式や機種により1台につき1870円 (税込) ~ 2970円 (税込)です。運搬費用は1回につき2200円 (税込)、訪問手数料は3740円 (税込)、合計金額は7810円 (税込) ~ 8910円 (税込) です。
新品を購入する際のリサイクル回収を依頼する場合は、リサイクル料金と運搬費用込みで4070円 (税込) ~ 5170円 (税込)です。
ソニーでは他メーカーのテレビを回収してもらうことも可能で、料金は事前に応相談となります。
シャープでは新品のテレビを購入する際に古いテレビのリサイクル回収に対応しています。リサイクル料金は1870円(税込) ~ 2970円 (税込)ですが、運搬料金が別途必要となりますので、事前にご確認下さい。
LGエレクトロニクスジャパンでは、テレビのリサイクル回収に力を入れています。ブラウン管式テレビのリサイクル回収料金は1320円 (税込) ~ 2420円 (税込)、液晶・プラズマ式テレビは1870円 (税込) ~ 2970円 (税込)で、運搬費用がかかります。
東芝では、新品のテレビを買い換える際に使用済みのテレビを引き取るリサイクル回収のサービスに対応しています。新たに購入するテレビのタイプの型式やタイプにより、リサイクル料金は3520円 (税込) ~ 8470円 (税込)で、この料金には運搬費用も含まれます。
「家電メーカーや家電量販店だとリサイクル費用がかかるので、リサイクルショップで買取してほしい」という意見も多いです。全国的に認知度の高い以下の3店について、テレビ買取サービスの内容を解説します。
国内外に900店舗以上のリサイクルショップを運営するハードオフ (HARD OFF) ではテレビ買取を強化しています。ハードオフでは製造後7年以内のテレビであれば積極的に買取してもらえますが、品質状態・店内の在庫と需要との関係により、査定・買取価格が一時的に変化することがあります。
トレジャーファクトリーは関東エリアを中心に、北は東北・南は九州まで170店舗以上展開中です。テレビの買取価格をアップするには、不定期に開催される「新生活応援家電買取キャンペーン」などお得な情報を見逃さず、良いタイミングで買取を申込むと良いでしょう。
セカンドストリート (2nd STREET) は北海道から九州・沖縄県まで全国各地に800店以上展開中です。テレビをはじめとする家電製品から衣類・日用品・食器類・バッグ・時計・家具など、多彩なアイテムを取り扱っています。
テレビの買取を希望する方は、最寄りの店舗への持ち込み、出張・宅配のいずれかの方法を選び、査定から買とりまでの流れもスムーズです。年間買取実績は7000万点、信頼できるリサイクルショップです。
普段からフリマアプリやオークションサイトを頻繁に利用する方は、ジモティーやメルカリでテレビを売却しても良いでしょう。
ジモティーでは不要になったテレビを売ることも譲ることもできます。一流家電メーカー品だと高額で売れるケースもあります。テレビボードと一緒に売却することも可能です。
メルカリでテレビ買取が初めての方やフリマアプリでの売買取引に慣れていない方は、「メルカリ教室」を利用すると良いでしょう。お手持ちのテレビを出品する方法や買取される秘訣についてアドバイスしてもらえます。対面教室に参加できない場合はオンライン教室の利用がおすすめです。メルカリから認定された講師が丁寧にレクチャーしてくれるので安心です。
ただし、フリマアプリやオークションサイトへの出品は、基本的に個人間での売買取引となるため、トラブルにならないようにご注意下さい。
不要になったテレビの処分にお困りの方は、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。不用品回収業者では室内からの搬出作業・車両への積み込み・運搬・回収・分解・解体・処分まで一気通貫です。
リサイクル・リユース・買取サービスに注力する不用品回収業者に依頼しておけば、テレビの処分費用を安く抑えることも可能です。不用品回収業者の業務領域やサービス内容について事前に確認しましょう。
テレビは家電リサイクル法に基づく4品目に該当するため、原則として自治体のごみ収集日 (可燃ごみ・不燃ごみ・プラ資源) や、粗大ごみとして出すことはできないのでご注意下さい。
プロジェクター方式のテレビの付属品であるディスプレイモニターはチューナーの有無に関わらず、家電リサイクル法の対象外となっています。
テレビモニターの捨て方は、家電量販店に持ち込みしてリサイクルや処分を依頼する方法、不要になったテレビと一緒にテレビモニターをフリマアプリで売る方法やリサイクルショップに買取してもらう方法もあります。
リモコンやケーブルなど、テレビの付属品の捨て方は以下の通りです。
テレビのリモコンは自治体の「不燃ごみの日」に出すことができます。市区町村役場の小型家電回収ボックスでのリサイクル回収も可能です。
テレビスタンド (テレビ台) の捨て方は、自治体の粗大ごみ回収、リサイクルショップでの買取などの方法があります。不要になったテレビと一緒に処分する場合は、不用品回収業者に依頼しても良いでしょう。
テレビのケーブルの捨て方は、使用されている素材やサイズによって変わってきます。
一辺の長さが30センチ未満であれば、不燃物の日に出すのが一般的です。ただし、自治体によってごみ収集の規定には違いがありますので、正しい方法について事前にご確認下さい。